ある日の独り言


・・・・これからの日本・・・・      2009年8月23日            
                            横井 
いまの日本で一番大切なことは、日本人による日本のための憲法を制定することと、戦後荒廃した教育を立て直すこと、そして日本が真の独立国家であるために、自分の国は自分で守るという気構えを持ち、それに少しでも近づくことである。
いまの憲法はアメリカの占領政策の中で、日本が再び立ち上がれないように、アメリカが日本の報復を恐れて、日本人を骨抜きにするために作られたものであることを忘れてはならない。
この憲法によって、自由主義というより利己主義が横行し、国家感が希薄となった。その為か、「この国は日本人のだけのものではない」という馬鹿な政治家もいて、永住外国人に対する参政権の付与までが話題とされる国となった。外国人で政治に口出ししたいのなら、帰化して日本人になるべきであり、それが嫌なら黙っているか、本国に帰るべきであろう。


教育にいたっては、日本が近代国家の仲間入りした明治以来、道徳の規範としてきた「教育勅語」が抹殺され、武士道の美徳はその姿を消し、「惻隠の情」という言葉さえ知らない人間が増えた。最近では、子が親を殺し、親が子を殺すといった惨状さえ見られる。そして、国旗、国歌の反対を叫ぶ教員や子供まで各所に見られる国に堕落したのである。
地方分権が世論となっているようだが、こと教育に関しては中央集権を貫くべきである。国立大学も独立法人となったが、これも経済界からの口出しによると聞く。これでは哲学とか数学といった基礎学科が衰退すること明らかである。哲学を持たない人の国は滅びるのである。


国防という問題では、あの憲法によって日本は戦争を放棄させられた。その後、自衛隊が作られたが、国防はもっぱら駐留アメリカ軍に依存しており、自衛隊はその補助的役割を担うのに過ぎない。アメリカの核の傘によって守られてきたのだが、中国や北朝鮮の核の脅威に晒されながら、いまもって非核三原則とかいって政治家はのほほんとしている。オバマ大統領が核廃絶を訴えてはいるが、アメリカが他国に先駆けて核を放棄することは絶対に有り得ないと思われるのだが、どうであろうか。
世界最強の国となっていたアメリカもこのところ陰りが見え始めており、何時日本を見放すかも知れないのである。自分の国は自分で守るという気構えを持ち、少しでも其れに近づくような政策が採られなければならない。外交にはその背後に軍事力があるということをこの国の人は忘れてしまったのだろうか。


この地球上には、話せば判る国ばかりではないのである。
北方領土、竹島、尖閣諸島、そして中国による沖縄近海での油田開発、さらに北朝鮮による拉致の問題、何れも日本が軍事力を行使できないことを見透かしての主権侵害である。
日本では「何が何でも戦争反対」という人がいかに多く見られることか。地震や台風と同じく、此方が望まなくとも、相手はじわじわと侵略してくるのだ。
「日本国の名誉のために」「命を捨てても国を守る」といった日本人はあの靖国神社の中で泣いている。
「いざとなれば戦いも辞さず」という気構えと、その準備だけはしておきたいものである。
いまの日本では「この国は良い国であった」という政治家は非難され、悪い国であったという政治家が幅を利かせている。「日本は侵略国家であったのか」という田母神さんは幕僚長の席を外されたが。マスコミも彼の論文の全文を掲げるではなく、つまみ食しで非難している。多くの国民は声にこそ出さないが彼の論説を支持しているのだ。


国民から聴取料を取っているNHKの放送内容にも問題がある。例えば、「プロジェクトジャパン・一等国日本」と称して日本の台湾統治時時代を扱ったが、多くの資料や証人の中から、日本が悪かったところだけを取り出して編集あるいは捏造して、放送するという始末。これは台湾側の関係者からも苦情が出て、度々のデモ行進が行われ、訴訟にまで発展した。NKHは「日本辱め狂会」というべきである。


一方、日本では皇室の問題がある。万世一系の天皇、これは世界にも類を見ない伝統である。世界最高の文化遺産といってよい。敗戦によって多くの皇族が強制的に外されたのであった。男系の皇族で未成年者は秋篠宮家の悠仁親王ただ一人である。このままでは遠からずして天皇制は絶える。その対策は、皇室典範を改正して、旧皇族に復帰して頂くか、現皇族に旧皇族から養子を迎えて皇位継承権を持って頂くのである。このような問題も早急に解決されなければならない。


今ひとつ、そもそもこの国では国会議員の数が多すぎる。この情報化社会、現在の数分の一で良いと思うのだが、議員たちは自分たちのことを決める能力を持たない。なんとかならないか。
ごく少数の不正を働く官僚に目をつけて、総ての官僚が悪の根源であるかのように非難する政治家がいるが、日本ほど優れた官僚が揃っている国はない。政治家はその官僚の能力をいかに生かすかを心がけるべきである。


次に現在、世界的な問題となっている地球温暖化と経済不況の問題がある、これは人間の欲望から来た贅沢と驕りがもらしたものである。
理想を求めて新技術の開発や生産の効率化は積極的に進めねばならないが、なんと言っても、限りある資源や自然の環境を大切にすることを忘れてはならない。
これを日本という国で眺めてみると、すでに、随分と豊かな国になっているのである。道を歩けば野垂れ死にの餓死者も見かけないし、襤褸をまっとった乞食もいない。みんな幸せそうである。これ以上何を望むのか。


失業者が増えたと騒いでいるが、その多くは自分の希望した職業につけないという者たちで、誰かに頼って生きている贅沢人間であり、これまでの努力が足りなかった者である。何でもやろうという気になれば仕事は何処にでも転がっているのだ。
いまの日本では、右肩上りの経済発展も、これから先は余り期待できなくなっているところへ、少子高齢化は進んでいるので、今よりも贅沢な生活を望むのはこの辺で終わりとするべきである。
つらつら思うに、人間の欲望には限りがないが、基本的には、衣、食、住さえ何とか足りていれば、其れでよいではないか。
勉強したくない子供に無理して高校や大学に行かせる必要はない、これに国税を使うなど全く無益な事で、その子に見合った職業を選んでやることの方がその子にとってはより幸せなのだ。大体、この国では無駄な高校や大学の数が多すぎる。
職業にしても生活にしても、いまの人は耐えるということを知らないようだが・・・耐えるということが人間を育てるのである。
足りない所は、お互いに助け合い、励ましあい、私よりも公を大切とする心を取り戻したい。そして、情操豊かでお互いに思いやりのある社会を目指したいものである。
これからの日本は、国家も国民も、贅沢は出来るだけ慎んで、質素、倹約、勤勉を旨とし、質実剛健の国家を目指すことこそ理想とすべきである。